電気化学系の国際学術論文誌であるJournal of The Electrochemical Societyに、本研究室ドクター2年の向山大索氏の学術論文が掲載されました。
論文題目は
「Dielectric Characteristics Analysis of Aluminum Electrolytic Capacitors Based on Linear Response Function」
です。
論文はオープンアクセスとして下記にアップされております。
http://jes.ecsdl.org/content/166/16/E554
この国際学術論文誌のインパクトファクター(IF)は3.12(2018/2019)です。
下記が論文情報です。
Daisaku Mukaiyamaz and Masayoshi Yamamoto, "Dielectric Characteristics Analysis of Aluminum Electrolytic Capacitors Based on Linear Response Function," Journal of The Electrochemical Society, Volume 166, Issue 16, pp. 554-563, 2019. (DOI: 10.1149/2.0551916jes)
この論文は、パワーエレクトロニクス回路を構成する重要な部品の一つであるアルミ電解コンデンサの詳細なモデル化に挑んだ内容です。
特に重要な要素が温度に対する正確な特性モデル化であり、そのモデル抽出のために、アルミ電解コンデンサの電極箔の細かいピット(コンデンサ容量を大きくするためアルミ電極箔の表面積をピットという細かい凹みを付けている)に関して、既存の検討に対してより詳細なピットエリアの分割を行っています。
その結果、世界で初めて、特に高温時における詳細な特性モデル抽出を実現し、本論文にその成果を発表することができました。
向山さん、おめでとうございます!
私達パワーエレクトロニクス研究室は、システムはもちろんですが、それらを構成する各要素技術も重要視しており、磁気部品(インダクタ・トランス)、キャパシタ(コンデンサ)、パワー半導体、パワー半導体モジュール材料、基板実装、そしてそれらのモデル化、さらにシステム全体モデルまで、ミクロ視点からマクロ視点までをトータルで議論することで、新しいパワーエレクトロニクス分野を再構成しようと模索しております。
多くの皆様を巻き込みながら、多くの皆様を新しい時代へ牽引できるよう、日々、研鑽を積んで参ります。
今後とも名古屋大学パワーエレクトロニクス研究室を、どうかよろしくお願い致します。
今日の写真は、明後日の土曜日16時から名古屋大学にて開催する沖縄拳法名古屋支部稽古 in 名古屋大学の参加予定メンバー。
プロ格闘家も数名居りますが、たまたま明後日は、東京でのプロ試合のため、不参加です。
ですので、安心して、お気軽にご参加くださいませ。(笑)
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■研究室へのアクセス
新研究棟への道案内は、こちらの投稿を参考にされてください。
本山駅からタクシーで「東山公園テニスセンター」前のミニストップというコンビニを目指して、C-TECsの裏手に来られた方が、暑い中、歩かれる距離が短くて良いかと思います。
本山駅のタクシー乗り場にタクシーが居ない場合は「つばめタクシー(052-203-1212)」にて呼ばれれば直ぐに来るはずです。
■出版物
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